がん保険って入るべき?加入してはいけない保険とオススメする保険
前回までのまとめ
・銀行、証券会社、保険会社が勧めてくる金融商品は買ってはいけない
・銀行に預けるくらいなら国債買った方がマシ
・リスクはどこまで取れますか?確認すべし。
・インデックスファンド最強説
・確定拠出年金ちゃんと知ってますか?
・ヒーローNISAの助けを借りよう!
簡単に言うとこんな感じに説明してきたと思います。
まだ読んでないという方は是非お読みください。
さて、今回のテーマは『保険』
保険ってややこしい上に、ほんとに意味あんのか?ってところに「もし」の話をしてつけ込んできます。
保険というものになんとなく騙されてる感じはあるけど、自分の中に軸がないままついつい言われるがままに加入しちゃいますよね(笑)
そこで、ちょっと待った!!というのが今回の話です。
保険の無料相談窓口って何者?
「現在2人に1人がんを発病、3人に1人はがんで亡くなる時代です」
こんな決まり文句で保険のアドバイスをしてくれる保険の無料相談窓口
さて、この無料相談窓口の社員は何で儲けているでしょうか?
考えてみれば簡単なことですね。
優しい顔してゴリゴリの営業マンですこの人達。
保険の無料相談窓口の多くは保険代理店です。
メットライフ生命とかアクサダイレクト生命とかの使者です。
親身に相談するふりして、自分たちに都合のいい商品を勧めています。
そして、この人たちは手数料で儲けてます。
それがビジネスってやつです。
保険とは何か?改めて考えてみよう
民間の医療保険なんて必要ない
結論から言うと、民間の医療保険なんて必要ないです。
がん保険なんて特に必要ないです。
いや、2人に1人がんになるんですよ!入った方がいいんじゃ、、??
という方のために一言言わせていただくと
「高い確率で起こるからこそ入らない方がいい」
『保険と確率』について
保険というのは、「未来に不幸が訪れる(自分を含めた)誰かのために募金をしておこう」という画期的なシステムです。
具体例を挙げます。
自分がなってしまう確率が低いもの
【『1000人に1人の確率で不幸になるモノ』の場合】
例えば医療費として100万集めたいとしましょう。
それには1000人が1000円ずつ募金すればよいですよね?
1000×1000=100万
自分もなるかもしれないという保険をかけてお金を献上します。
そして不幸にもその不運の当たりくじを引いてしまった人は100万円手にする。
つまり、たった1000円の未来投資で不幸ながらにも幸運なことに100万円手にしたのです。
自分がなってしまう確率が高いもの
【『2人に1人の確率で不幸になるモノ』の場合】
これがまさに『がん』にあたりますよね。
100万集めるにはこの未来投資のシステム上、2人が50万ずつ募金するしかない。
2×50万=100万
不幸な当たりくじを引いた人は、50万得するが、自分も50万出していることになる。
そして、2人に1人無駄に50万払ったという結果に終わる。
実際には保険会社に何割か取られるので、もっと見返りは少なくなります。
保険会社は多額を広告宣伝費、人件費に費やしているので、不運のくじの見返りは6割~7割です。
つまり、7割だとすると、
見返りがある確率50%(無駄になる確率50%)で50万未来投資して、
返ってきたのが70万円だったということをしているのです。
恐ろしいですね(笑)
これなら、自由に使えるお金として50万自分で貯蓄しておいて、いざ不運になった時に70万払ったほうがマシです。
50%の確率で50万失うよりゼッタイ。
何も起きなかったら旅行なりなんなり好きに使いましょう。
保険とはめちゃくちゃリスクの高い投資ということですね。
オッズの低い宝くじを大量に買う感覚に近いものがあります。
2.0倍の宝くじを爆買いして外すか、1000倍の宝くじ1枚買って外すかの違いですね。
しかも当たった時は不幸です。
保険は入らなくていいの?医療費高くない?
会社員なら福利厚生で公的な健康保険に入っている場合があります。
『高額療養費制度』というものです。
一か月の医療費の自己負担額が上限を超えたら、それ以上は健康保険組合が支払ってくれますよという国の制度のことです。
月100万!!とかかかる医療費を月収に応じて10万とかで済んでしまう制度があります。
是非自分の会社の福利厚生を見直してみてください。
つまり、民間の医療制度に加入する必要なんてないということですね。
それでも不安!!って方に言いたい。
「保険に入るとガンにかかる確率下がるんですか?」
幸運を引き寄せる壺を買ってるのと一緒ですよそれ(笑)
まとめ
保険とは『できれば避けたい不利な賭け』です。
それには2種類あると考えてください。
〇『ありふれたリスク』
例)老後のための年金保険、病気に備えるがん保険
〇『滅多に起きないが、起きたら負担額がえぐい』
例)火災保険、自動車の自賠責保険
前者は保険というシステムに向いてないが後者は向いているということです。
ここまで読んで頂けた方にはご理解いただけるかと思います。
私は後者の保険への加入はオススメします。
極論を言ってしまうと、保険って入らなくてもいいものじゃないですか。
その『もしも』の時に備えてお金を蓄えておけばいいんです。
要は、『お金』の運用に詳しくなって実践すればいいのです。
資産運用全般の話がこちらに書いてあります。
よかったら是非。
次回は新婚さんは特に必見!住宅の選び方についての話です。
新築一戸建てマイホーム。憧れですよね。
いままでの投資や節約が一気に吹き飛ぶレベルの値段がかかっています。
人生で間違いなく一番大きな買い物となるはずなので当然大事です。
是非、一読していただきたいと思います。